2006年02月12日

トリノオリンピックで感じた放送局の機材の現状

地上波デジタルではSDで放映されることが屡々ある今日この頃、如何お過ごしでしょうか。まぁ、予算の摂関も大変なのでしょうからあまりつっ込まないこととします。

HDで撮影されている映像を見て感じるのですが、レンズがHDの解像度に追いついていない気がします。色収差やらフレアやらが結構目立つ気がします。

トリノオリンピックはアーカイブとしても貴重なものとなるでしょうから、当然撮影機材も局内の最上級のモデルが使われているものと思われます。ところが、アラが大して目立たない機材というのは少ないもので…、偽HDやらHDなのに色が潰れていたりするんですね。光学系の問題も多いです。現状のレベルですと、折角フルHDのディスプレーを購入してもBDが出回るまではご利益は薄そうです。

オリンピックの様な環境では、暗い上にスポットライトで照らされるは鮮やかな衣装に元気のよい人々はいるわと、撮影するには最悪のコンディションではあるもののもうちょっと頑張って欲しいものです。半数のカメラでは、鮮やかな被写体が潰れていたり暗部の色が飛んでいたりすることに関してはある程度は許容せざるを得ないと思います。多少のフレアやゴーストも然り。しかし、あの色収差とパープルフリンジは…。特に、色収差。パープルフリンジは度が過ぎている状況が多々ありましたが、まぁ、光源的につらい部分もあるので許容するにしても、色収差はオリンピックに限らずどんな状況でも発生するわけで。

レンズに起因する多くの症状は、コンパクトタイプのそこそこのデジカメよりもひどい気がするのですが。スチルカメラとビデオカメラでは大きく異なることは勘定に入れているつもりではあります。レンズがカメラのHD化に追いついていない気がします。

地上波デジタルはビットレートのおかげで圧縮に因るノイズがひどいといわれますが、個人的にはそれ以前の気がします。レンズは全く追いついていませんし、CCDも水平方向に1920ピクセル確保できていないわけですし。その映像を編集して劣化させているのですから…。

圧縮系のノイズはビデオプロセッサである程度は対処できますが、圧縮前のソースの情報量が不足しているのでは手の打ちようがありません。cellサーバによる熟成まちですかね。

cellサーバによる熟成

映像を様々な角度から非常に細かく解析することで、画質を向上させる手法の通称。 似たようなものは、Intelが静止画の前後数フレームを用いて画質を向上させるものを開発していたと思います。そのデモが携帯のカメラで行われていたと思ったのですが…、探せません…。

この記事へのコメント
コメントを書く(記事に対する質問などもこちらにお願いします)
お名前:

メールアドレス:

ウェブサイトアドレス:

コメント:

認証コード: [画像の中の文字を半角で入力してください。]
認証コード
この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。