2006年06月24日

アクオスを救うには

シャープのアクオス、売り上げは好調なのですが画質はいまいちです。

シャープといえば、両開きの冷蔵庫・プラズマクラスターを初めとするイオン家電・サイクロン掃除機・換気及び加湿機能付エアコン・太陽光発電などなど様々な面白い事を行ってきた企業です。 目の付け所は本当にシャープです。

液晶事業に熱心に取り組んでいたことも、確かにシャープだ。しかし、ひとつ忘れている気がするのです。テレビとは、パネルだけで成り立っているものではないということを。

今までの流れを見るに、シャープには画質に関するプロフェッショナルが欠けているのではないでしょうか。シャープのテレビは、パネルの性能を全く活かしきれていません。 また、ご自慢の亀山生産のパネルに関しても、サムスン等の韓国や台湾勢のものとくらべて品質的に勝っているようには見えません。パネルドライバーがパネルの性能を活かしきれていないという可能性もありますけど…。 どちらにせよ、素のディスプレーとしてみた性能もお世辞にもよいとはいえません。

もし、このことにシャープが気付いているのなら、すぐさま改善されているはずです。 CCFLに赤色LEDを足した広帯域バックライトをシャープは開発しましたが、困ったことに赤は伸びてもバランスが崩れてしまっています。 他の色との調和が全く取れていないのです。

これは、一般的にCCFLは赤が弱いといわれているので、LEDて足してあげれば一件落着。 実際に試作品を作り、スペクトルを観察したところ、赤がしっかり伸びているので、問題は解決した。 そう思ってしまったのではないでしょうか。 実際には、バランスが崩れているにも拘らず。

DNRやフルHDパネルも然り。 MPEGの圧縮からくるノイズを減らすために、ブロックノイズやモスキートノイズリダクションを搭載したものの、それによる弊害で情報量がばっさりと切られてしまったことに気付かない。 S/N比とは、シグナルとノイズの比率なのですから、いくらノイズが減ろうとシグナルまで減ってしまっては何の意味もないのですが。 フルHDパネルも、ハイビジョン信号をネイティブに映し出せるので、情報量が単純に2倍になると思っているのではないでしょうか。 実際には、シャープの場合はビデオプロセッサのDNRが情報量をざっくり切り落としてしまっているので、実際には1920*1080とはかけ離れた情報量しかありません。 そもそも、カムコーダが1440*1080でしかできないはずでは?1920*1080に対応しているのは、HDCAM SRからでしょうから。

これでは、ブランド力による販売に頼るしかありません。まぁ、パナソニックの様に安かろう悪かろうの製品をマーケティングによるイメージ戦略にて売ってしまう堕ちた企業よりはマシですけど…。 パナソニックのPDPとライバルの比較など、本当にひどいものです。

シャープは、直視型液晶テレビ事業に長いこと取り組んでいるのですから、画質がわかるエンジニアがいたのならまともなビデオプロセッサを開発していたはずです。 それができていなかったのですから、今後もできる可能性は低いです。 この状況を打破するには、ファロージャやジェナムなどと提携するか、買収するしかないのではないでしょうか。 シャープの未来を考えれば、決して高い買い物ではないと思うのですが。

この記事へのコメント
コメントを書く(記事に対する質問などもこちらにお願いします)
お名前:

メールアドレス:

ウェブサイトアドレス:

コメント:

認証コード: [画像の中の文字を半角で入力してください。]
認証コード
この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/19772633
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。