2006年08月21日

その映像はブレていますか?

以前から、液晶テレビは動きの早い部分がぶれるといわれてきました。これは、紛れもないブレです。 ところが、シャープのディスプレイ技術開発本部長の水嶋氏によると、 液晶は動画がボヤケが起きるとよく言われるが、実は放送局のカメラのシャッタースピードは60分の1しかなく、速いスピードに対応できないため、送られてくる映像がボヤケている(笑)。 これは我われにとってはジレンマだが、そのボケヤた映像もボケヤたままで映すことが重要だと思っている ということで、元の映像がぼけているのだそうで。 シャッタースピードが1/60ではなくフィールドレートが60(垂直同期周波数が60Hz)であるのであって、シャッタースピードは1/10000だろうと自由自在…なんてつっ込みを入れたいのではありません。 もし、シャッタースピードを1/60など比較的遅くした場合、動きの早い被写体はぶれます。このフレームのみを切り出してみたのなら、ボケていると感じられるかもしれません。

しかし、それを映像としてみた場合はどうでしょう。映像というのは、ある瞬間を切り出し、それを連続的に再生することで動いているように見せています。 つまり、パラパラ漫画の様なもの。そのため、時間の経過(動き)という信号は飛び飛びにしか再現できません。被写体のブレというのは、一定時間内の被写体の動きを平均したものです。 この場合のブレは、画質を下げるのでしょうか。

ブレの比較には、SPEから発売されているファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン(ASIN: B0009WFME8)の12分頃の森の中のシーン(ヒーリンのロッジへの移動中)と10分頃などにあるバトルシーンが最適なのですが、 それを用いるわけにはいかないでしょうから、簡単な比較用の画像を作成しました。 もし、先のディスクがお手許にあるのなら、森のシーンはガタついていますが、バトルシーンは滑らかに再生されていることが確認できるでしょう。

次の3枚の動画は、15fpsでモーションブラーなし(シャッタースピードが非常に速い)・15fpsでモーションブラーあり(シャッタースピードがあまり速くない)・60fpsでモーションブラーなし(シャッタースピードが非常に速い)というものです。 fpsは、プログレッシブ再生における垂直同期周波数と同意義と考えて差し支えないでしょう。

比較用映像は、Maya7PLEで生成したファイルをTMPEGEnc2.524でMPEG1に圧縮したものです。 60fpsの動画は、WMP9やRealPlayer10.5では正常に再生できない可能性が高いと思われます。 QuickTime7では、60fpsの動画の序盤が滑らかに再生できない可能性があるようです。 もし、正常に再生できない場合はコメントにて指摘していただければ幸いです。

動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーなしのサンプル(15fps)をご覧下さい。 動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーなしのサンプル(15fps)をご覧下さい。

15fpsですので、赤丸がガタつきながら回転しているように感じられるのではないでしょうか。

動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーありのサンプル(15fps)をご覧下さい。 動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーありのサンプル(15fps)をご覧下さい。

15fpsですが、こちらはモーションブラーがかけられています。鮮鋭度は低いですが、ガタつきは低減されているのではないでしょうか。

動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーなしのサンプル(60fps)をご覧下さい。 動画が(正常に)表示されない場合は、ブラーなしのサンプル(60fps)をご覧下さい。

これは、基準となる60fpsの動画です。このように滑らかに再生されることが、最も望ましい結果です。

いかがでしたか。いい加減なサンプルでしたが、ブレは必ずしも画質を劣化させるものではないと感じられたでしょうか。 実際には、これよりも自然なブレとなるため、今回の実験よりは滑らかに感じられるでしょう。

このブレは、液晶テレビの残像とは違うものです。液晶テレビの残像は、以前表示していた画像と現在表示している画像が混ざってしまっているだけです。 しかし、このサンプルのブレは、以前表示していた画像と現在表示すべき画像の間の画像を平均したものです。 解像度が低いために輪郭がぼけてしまっている画像と情報量が十分であるために滑らかな輪郭の画像が違うようなもの、その様に譬えれば良いのでしょうか。

書いている本人がよくわからなくなってきたので、結論を。 液晶の残像とシャッタースピードが遅いことに起因するブレは、違うのではないかなぁと思っています。

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