2007年07月20日

ITmediaは専門外の記事であれば内容を保証しないのだろうか

ITmediaに、最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」の魅力(出会い編)という自動車関連の記事があり、珍しさ半分お遊び半分で呼んでみたのですが…。なかなか、凄かったです。

光源には量産車で世界初となるLEDを採用し、このもっとも印象的な3眼のプロジェクターランプ、コーナリングの際に自動的に3秒後の到達点を照らしてくれる賢さ! カッコだけじゃ、ないんです。 確かに、LEDライトは世界初です。ですが、コーナリングの際に3秒後の到達点を照らす機能はAFSと呼ばれるもので、世界初でも何でもありません。

もちろん座席はフルレザー、インパネだってフルレザー。レザーだけじゃなく、センターコンソールやシフトノブ、ステアリングには本杢が使われています。 ああ、この皮と木の贅沢なコラボ……。素材感にクラクラしちゃう。 勝手にクラクラしている分には構わないのですが、自動車のレザーシートでは滑りにくさが重要なのですが、その点についてはさっぱり触れていませんね。 自動車のシートというものは、座りやすさや質感だけでなく、運転手をあらゆる方向への加速度から守る役目を担っています。そんな事もわからない人がジャーナリストをしているとは驚きです。ペーパードライバーじゃあるまいし。

このLS600hLの最後の「L」は、ロングホイールベースの「L」なのですが、LS600hに比べ、ボディが120ミリ延長されています。普通、120ミリも全長が伸びたら、デザインが多少崩れてしまったり不自然さが出てしまうものなのですが、それがち〜〜っともわからない。 生まれて此の方、ストレッチされたモデルを見た事がないのかもしれません、この方。

「そうは言うけど、実際ハイブリッドカーってパワーの面で物足りないんでしょ?」なんて質問は、今後びしっ!と「愚問です!!」と切り捨てようと思います。それくらい驚いた「LS600h/L」のパワフルさ。 この人、GS450hやハリアーハイブリッドの事を知らないんでしょうかね。というか、現行型のプリウスも、加速は悪くないでしょう。 もしかして、ハイブリッドカーすら殆ど知らなかったのでしょうか。

どんなにきつい登坂道に侵入するときだって、少しの踏み込みでリアが軽く沈み込み、即、クン、と加速が始まります。 リアが沈み込む事が褒め言葉だと思っているんでしょうか。 これは、スクワットと呼ばれる好ましくない現象で、これを抑えるためにトヨタでは電子制御のサスペンションやショックアブソーバーを導入しているのですが。

ただ単純にパワーだけで言えば、「LS600h/L」よりもハイパワーなクルマは多々あります。それをすべて怖さにつなげないのはロールしないボディと、しっかりと路面をグリップするフルタイムAWDの賜物です。 同社のGS450hは、FRでしたね。VDIMの事も、少しは忘れないでください。 トヨタは、AWDよりの方針ではないのですから。 ついで言うなら、AWDというのはトラクションをかける際の限界が高まる装置なのですが、その事わかってるのかなぁ。

また、2.3トンを越える重量を持ち、それだけのパワーを持つクルマで、一番不安なのはブレーキでしょう。 この人、レクサスの事をダンプカーの新ブランドか何かと勘違いしているのでしょうか。 下り坂での制動力も申し分なく、きっちりと効いてくれるために「ブレーキが強い?!」と感じてしまうほどでした。 文脈的に、フェードの話をしているわけではないようです。 下り坂なので制動力が足りなくなってしまうブレーキって、それは唯の整備不良かと。 そして、ブレーキが強く感じてしまうのは、非線形な応答を示すのか、オーバーサーボなのか、試乗者の感覚がおかしいか、どれかでしょうね。

この記者、モテるコンパクトカーという選択なんて記事も書いているのですが、こちらもなかなかのもの。

この日本において、予算内のクルマが2タイプ、あるとします。

  • ひとつはミニバン。
  • もうひとつはコンパクトカー。

どちらの人気が高いと思いますか?

 そう、答えは断然、ミニバンです。さらに言うなら、まだまだビッグセダン信仰の高い日本。ちょっとくらい高くても、セダンでないとイヤ!な世代の方々もおられるでしょう。クルマは大きければイイ!!という、アメリカ直系の戦後なアジア的思想が根付いているのです。

 これって、このまんまでいいの?!と、いつも思ってしまう私。そんな昭和な価値観のまんまでいいの?!

この人、頭の中が昭和の世界で成り立っているようです。しかし、ひどい愚弄ですねぇ。これが意図的に貶しめているのでなければ、「この人の頭って、このまんまでいいの?!と思ってしまいます」。多分、フォーカスやキャデラックを知らないんでしょう。いや、そう願いたいです。 現在、ぶくぶくと巨大化しているのは欧州車でしょうが。 こういう人がいるから、アメリカ車へ対する偏見が減らないのでしょうね。

NISSANのティーダが、あの「チョイ悪」という流行語を生み出した雑誌「LEON」、その女性版誌「NIKITA」とコラボレートして、スタイリッシュなCMを放送していたことは記憶に新しいと思います。 「コンパクト ミーツ ラグジュアリー」をコンセプトにした日産のティーダ

 コンセプトはズバリ!!「コンパクト ミーツ ラグジュアリー」。

 見た瞬間、「やるな、おぬし」とつぶやいてしまった私です。

(中略)

「ちっちゃいクルマは嫌なんだ!」なんて言って、最近のコンパクトカー、試乗すらしていなかったのでは?!

 そんなアナタにこそ、乗ってみていただきたい。毎日がちょっと楽しくなる豪華な内装を備えたコンパクトカーを。実際アナタが乗るのは運転席なのですから、コックピットが華やいでいるほうが、きっと特別感を味わえるはずです。

コンパクトカーを買わざるを得ないので、コンパクトカーは安っぽくないと正当化したいのでしょうか。 ティーダに高級という形容詞を本気で使うとは、驚きです。

この人、プロファイル欄によると2006年までレースクイーンだったのだとか。車の素人が記事を書いているのであれば、これほどひどい記事を書いてしまうのも仕方ないでしょう。この人の記事は適当な事を書いてばかりな上にただの感想文になっているってんだから困ったものですが、まぁ、車に興味がなかった人を対象としているのかもしれません。と、言いたいところですが、その割には専門用語が多いような。例えば、AWD。漢字表記なら、全輪駆動。所謂、四輪駆動(4WD)です。 4WDと表記するほうがわかりやすい気がするのですが、いかがでしょう。また、フルタイムAWD、CVT、ロール等は、普及している用語なのでしょうか。 まぁ、ミッションなんて書いていることから推測するに、自分の知識不足を専門用語で必死に隠そうとしているのでしょうから、仕方ないのでしょう。

しかし、ITmediaがこの様な記事を掲載した理由が解せません。 専門外の内容だからといえ、信用問題に関わるでしょう。もし、多くの人に気付かれないので問題ないと考えているのなら、読者を馬鹿にするにも程があるでしょう。

この記事へのコメント
コメントを書く(記事に対する質問などもこちらにお願いします)
お名前:

メールアドレス:

ウェブサイトアドレス:

コメント:

認証コード: [画像の中の文字を半角で入力してください。]
認証コード
この記事へのトラックバック


Excerpt: ・トヨタ、プラグインハイブリッド車の走行試験を米で実施へ・ITmediaは専門外の記事であれば内容を保証しないのだろうか・選挙・バーチャルコンソールラインナップ【メガドライブ】(2007年8月版)・大..
Weblog: ハリアーを...
Tracked: 2007-08-13 09:31
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。