2007年09月03日

タイムマシンが存在する世界に於ける因果律と現象

過去は変えられないよ。 変えられないというよりは、変わる事も織り込み済みと表現するべきではないだろうか。 いや、変わってしまったら一つの解しか残らないともいえるかもしれない。

もし、過去を変えてしまったら、1つの時間に2つの状況がある事となるので、それは成立し得ない。 つまり、1つの時間には1つの状況となる解のみが成立し、歴史として刻まれるという事。 仮にその解の導出過程において紆余曲折があったとて、それは導出するための手法に過ぎず、外界から観測され得ない。

ここで注意せねばならないのは、通常の因果律が成立しない事。通常の因果律は、時間の流れが逆行しない事により成立している。 よって、通常の因果律を満たさない解であろうとも、成立しうるという事。 例えば、過去の干渉により未来の事象が影響されるが、その影響された未来の事象により過去の事象が影響され、先の過去からの干渉が発生したとしても問題ない。 一見、鶏と卵のようにこのループを開始する要因が存在しないために矛盾に見えるが、時間を遡れる以上、ループを開始する要因に辿り着けなくとも問題ない。 1つの時間に1つの状況しか成立していない解なので、時間軸が遡れるという仮定を認める限り、科学的な矛盾は一切生じていない。

むしろ、ループを開始する要因が存在するほうが問題である。 ループの開始が存在するという事は、ループの開始前と開始後とが存在する事になるが、それは紛れもなく新たな時間軸の存在を仮定している。 この問題では、時間が遡れるという仮定以外は、物理学に則らなければならない。 よって、新たな時間軸のような現代物理学に存在しないものを仮定しなければならない説は、仮定からして間違っているので切り捨てられて然る可きものであろう。

余談だが、タイムマシーンとセットでパラレルワールドが語られるが、タイムマシンの存在を仮定しただけでは、パラレルワールドが存在する事にはならない。 パラレルワールド説をとる場合、パラレルワールドの存在も仮定せねばならない。 また、パラレルワールドを使わなくとも、親殺しのパラドックスは回避できる。 親殺しのパラドックスの様な解は存在し得ないとすれば、パラドックスにはならない。 なぜ存在しないかといえば、1つの時刻に親が生きている状態と死んでいる状態が存在してしまうため、それは成立し得ない。 もし成立するなら、親が殺される前と親が殺された後という時間の流れが存在してしまうが、それは新たな時間軸を生じる事となり、新たな仮定がなければ成立し得ない。

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